問題文全文(内容文):
ある市の市立図書館の利用状況について調査を行った。
(1)ある高校の生徒720人全員を対象に、ある1週間に市立図書館で借りた本の
冊数について調査を行った。
その結果、1冊も借りなかった生徒が612人、1冊借りた生徒が54人、
2冊借りた生徒が36人であり、3冊借りた生徒が18人であった。
4冊以上借りた生徒はいなかった。
この高校の生徒から1人を無作為に選んだ時、その生徒が借りた本の冊数
を表す確率変数を とする。
このとき、 の平均(期待値)は であり、 の平均は
である。よって、 の標準偏差は
である。
(2)市内の高校生全員を母集団とし、ある1週間に市立図書館を利用した生徒の
割合(母比率)を とする。この母集団から600人を無作為に選んだ時、その
1週間に市立図書館を利用した生徒の数を確率変数 で表す。
のとき、 の平均は 、標準偏差は
になる。ここで、 とおくと、標本数600は
十分に大きいので、 は近似的に標準正規分布に従う。このことを利用して、
が215以下となる確率を求めると、その確率は になる。
また、 のとき、 の平均は の 倍、
標準偏差は の 倍である。
(3)市立図書館に利用者登録のある高校生全員を母集団とする。1回あたりの
利用時間(分)を表す確率変数を とし、 は母平均 ,母標準偏差30の分布
に従うとする。この母集団から大きさ の標本 を無作為に
抽出した。
利用時間が60分をどの程度超えるかについて調査するために
とおくと、確率変数 の平均と標準偏差はそれぞれ
である。
ここで、 として、 に対する信頼度95%の信頼区間を求めよう。
この母集団から無作為抽出された100人の生徒に対して の
値を調べたところ、その標本平均の値が50分であった。標本数は十分大きい
ことを利用して、この信頼区間を求めると
になる。
2020センター試験過去問
ある市の市立図書館の利用状況について調査を行った。
(1)ある高校の生徒720人全員を対象に、ある1週間に市立図書館で借りた本の
冊数について調査を行った。
その結果、1冊も借りなかった生徒が612人、1冊借りた生徒が54人、
2冊借りた生徒が36人であり、3冊借りた生徒が18人であった。
4冊以上借りた生徒はいなかった。
この高校の生徒から1人を無作為に選んだ時、その生徒が借りた本の冊数
を表す確率変数を
このとき、
(2)市内の高校生全員を母集団とし、ある1週間に市立図書館を利用した生徒の
割合(母比率)を
1週間に市立図書館を利用した生徒の数を確率変数
になる。ここで、
十分に大きいので、
また、
標準偏差は
(3)市立図書館に利用者登録のある高校生全員を母集団とする。1回あたりの
利用時間(分)を表す確率変数を
に従うとする。この母集団から大きさ
抽出した。
利用時間が60分をどの程度超えるかについて調査するために
とおくと、確率変数
である。
ここで、
この母集団から無作為抽出された100人の生徒に対して
値を調べたところ、その標本平均の値が50分であった。標本数は十分大きい
ことを利用して、この信頼区間を求めると
になる。
2020センター試験過去問
単元:
#大学入試過去問(数学)#確率分布と統計的な推測#確率分布#統計的な推測#センター試験・共通テスト関連#センター試験#数学(高校生)#数B
指導講師:
福田次郎
問題文全文(内容文):
ある市の市立図書館の利用状況について調査を行った。
(1)ある高校の生徒720人全員を対象に、ある1週間に市立図書館で借りた本の
冊数について調査を行った。
その結果、1冊も借りなかった生徒が612人、1冊借りた生徒が54人、
2冊借りた生徒が36人であり、3冊借りた生徒が18人であった。
4冊以上借りた生徒はいなかった。
この高校の生徒から1人を無作為に選んだ時、その生徒が借りた本の冊数
を表す確率変数を とする。
このとき、 の平均(期待値)は であり、 の平均は
である。よって、 の標準偏差は
である。
(2)市内の高校生全員を母集団とし、ある1週間に市立図書館を利用した生徒の
割合(母比率)を とする。この母集団から600人を無作為に選んだ時、その
1週間に市立図書館を利用した生徒の数を確率変数 で表す。
のとき、 の平均は 、標準偏差は
になる。ここで、 とおくと、標本数600は
十分に大きいので、 は近似的に標準正規分布に従う。このことを利用して、
が215以下となる確率を求めると、その確率は になる。
また、 のとき、 の平均は の 倍、
標準偏差は の 倍である。
(3)市立図書館に利用者登録のある高校生全員を母集団とする。1回あたりの
利用時間(分)を表す確率変数を とし、 は母平均 ,母標準偏差30の分布
に従うとする。この母集団から大きさ の標本 を無作為に
抽出した。
利用時間が60分をどの程度超えるかについて調査するために
とおくと、確率変数 の平均と標準偏差はそれぞれ
である。
ここで、 として、 に対する信頼度95%の信頼区間を求めよう。
この母集団から無作為抽出された100人の生徒に対して の
値を調べたところ、その標本平均の値が50分であった。標本数は十分大きい
ことを利用して、この信頼区間を求めると
になる。
2020センター試験過去問
ある市の市立図書館の利用状況について調査を行った。
(1)ある高校の生徒720人全員を対象に、ある1週間に市立図書館で借りた本の
冊数について調査を行った。
その結果、1冊も借りなかった生徒が612人、1冊借りた生徒が54人、
2冊借りた生徒が36人であり、3冊借りた生徒が18人であった。
4冊以上借りた生徒はいなかった。
この高校の生徒から1人を無作為に選んだ時、その生徒が借りた本の冊数
を表す確率変数を
このとき、
(2)市内の高校生全員を母集団とし、ある1週間に市立図書館を利用した生徒の
割合(母比率)を
1週間に市立図書館を利用した生徒の数を確率変数
になる。ここで、
十分に大きいので、
また、
標準偏差は
(3)市立図書館に利用者登録のある高校生全員を母集団とする。1回あたりの
利用時間(分)を表す確率変数を
に従うとする。この母集団から大きさ
抽出した。
利用時間が60分をどの程度超えるかについて調査するために
とおくと、確率変数
である。
ここで、
この母集団から無作為抽出された100人の生徒に対して
値を調べたところ、その標本平均の値が50分であった。標本数は十分大きい
ことを利用して、この信頼区間を求めると
になる。
2020センター試験過去問
投稿日:2020.01.26