問題文全文(内容文):
第4問
花子さんは、毎年の初めに預金口座に一定額の入金をすることにした。この入金を始める前における花子さんの預金は10万円である。ここで、預金とは預金口座にあるお金の額のことである。預金には年利1%で利息がつき、ある年の初めの預金がx万円であれば、その年の終わりには預金は1.01x万円となる。次の年の初めには1.01x万円に入金額を加えたものが預金となる。
毎年の初めの入金額をp万円とし、n年目の初めの預金を 万円とおく。ただし、p>0とし、nは自然数とする。
例えば、 である。
(1) を求めるために二つの方針で考える。
方針1
n年目の初めの預金と(n+1)年目の初めの預金との関係に着目して考える。
3年目の初めの預金 万円について、 である。全ての自然数nについて
が成り立つ。これは
と変形でき、 を求めることができる。
の解答群
⓪1.01{1.01(10+p)+p} ①1.01{1.01(10+p)+1.01p}
②1.01{1.01(10+p)+p}+p ③1.01{1.01(10+p)+p}+1.01p
④1.01(10+p)+1.01p ⑤1.01(10+1.01p)+1.01p
~ の解答群(同じものを繰り返し選んでもよい。)
⓪1.01 ① ②
③p ④100p ⑤np
⑥100np ⑦ ×100p ⑧ ×100p
方針2
もともと預金口座にあった10万円と毎年の初めに入金したp万円について、n年目の初めにそれぞれがいくらになるかに着目して考える。
もともと預金口座にあった10万円は、2年目の初めには10×1.01万円になり、3年目の初めには10× 万円になる。同様に考えるとn年目の初めには10× 万円になる。
・1年目の初めに入金したp万円は、n年目の初めにはp× 万円になる。
・2年目の初めに入金したp万円は、n年目の初めにはp× 万円になる。
・n年目の初めに入金したp万円は、n年目の初めにはp万円のままである。
これより
=10× +p× +p× +...+p
=10× +p
となることがわかる。ここで、 = となるので、 を求めることができる。
, の解答群(同じものを繰り返し選んでもよい。)
⓪n+1 ①n ②n-1 ③n-2
の解答群
⓪k+1 ①k ②k-1 ③k-2
の解答群
⓪100× ①100( -1)
②100( ) ③n+ -1
④0.01(101n-1) ⑤
(2)花子さんは、10年目の終わりの預金が30万円以上になるための入金額について考えた。
10年目の終わりの預金が30万円以上であることを不等式を用いて表すと
≧30となる。この不等式をpについて解くと
p≧
となる。したがって、毎年の初めの入金額が例えば18000円であれば、10年目の終わりの預金が30万円以上になることがわかる。
の解答群
⓪ ① +p ② -p
③1.01 ④1.01 +p ⑤1.01 -p
(3)1年目の入金を始める前における花子さんの預金が10万円ではなく、13万円の場合を考える。すべての自然数nに対して、この場合のn年目の初めの預金は 万円よりも 万円多い。なお、年利は1%であり、毎年の初めの入金額はp万円のままである。
の解答群
⓪3 ①13 ②3(n-1)
③3n ④13(n-1) ⑤13n
⑥ ⑦3+1.01(n-1) ⑧3×
⑨3× ⓐ13× ⓑ13×
2023共通テスト過去問
第4問
花子さんは、毎年の初めに預金口座に一定額の入金をすることにした。この入金を始める前における花子さんの預金は10万円である。ここで、預金とは預金口座にあるお金の額のことである。預金には年利1%で利息がつき、ある年の初めの預金がx万円であれば、その年の終わりには預金は1.01x万円となる。次の年の初めには1.01x万円に入金額を加えたものが預金となる。
毎年の初めの入金額をp万円とし、n年目の初めの預金を
例えば、
(1)
方針1
n年目の初めの預金と(n+1)年目の初めの預金との関係に着目して考える。
3年目の初めの預金
が成り立つ。これは
と変形でき、
⓪1.01{1.01(10+p)+p} ①1.01{1.01(10+p)+1.01p}
②1.01{1.01(10+p)+p}+p ③1.01{1.01(10+p)+p}+1.01p
④1.01(10+p)+1.01p ⑤1.01(10+1.01p)+1.01p
⓪1.01 ①
③p ④100p ⑤np
⑥100np ⑦
方針2
もともと預金口座にあった10万円と毎年の初めに入金したp万円について、n年目の初めにそれぞれがいくらになるかに着目して考える。
もともと預金口座にあった10万円は、2年目の初めには10×1.01万円になり、3年目の初めには10×
・1年目の初めに入金したp万円は、n年目の初めにはp×
・2年目の初めに入金したp万円は、n年目の初めにはp×
・n年目の初めに入金したp万円は、n年目の初めにはp万円のままである。
これより
=10×
となることがわかる。ここで、
⓪n+1 ①n ②n-1 ③n-2
⓪k+1 ①k ②k-1 ③k-2
⓪100×
②100(
④0.01(101n-1) ⑤
(2)花子さんは、10年目の終わりの預金が30万円以上になるための入金額について考えた。
10年目の終わりの預金が30万円以上であることを不等式を用いて表すと
p≧
となる。したがって、毎年の初めの入金額が例えば18000円であれば、10年目の終わりの預金が30万円以上になることがわかる。
⓪
③1.01
(3)1年目の入金を始める前における花子さんの預金が10万円ではなく、13万円の場合を考える。すべての自然数nに対して、この場合のn年目の初めの預金は
⓪3 ①13 ②3(n-1)
③3n ④13(n-1) ⑤13n
⑥
⑨3×
2023共通テスト過去問
単元:
#数列#数列とその和(等差・等比・階差・Σ)#漸化式#数学(高校生)#大学入試解答速報#数学#共通テスト#数B
指導講師:
福田次郎
問題文全文(内容文):
第4問
花子さんは、毎年の初めに預金口座に一定額の入金をすることにした。この入金を始める前における花子さんの預金は10万円である。ここで、預金とは預金口座にあるお金の額のことである。預金には年利1%で利息がつき、ある年の初めの預金がx万円であれば、その年の終わりには預金は1.01x万円となる。次の年の初めには1.01x万円に入金額を加えたものが預金となる。
毎年の初めの入金額をp万円とし、n年目の初めの預金を 万円とおく。ただし、p>0とし、nは自然数とする。
例えば、 である。
(1) を求めるために二つの方針で考える。
方針1
n年目の初めの預金と(n+1)年目の初めの預金との関係に着目して考える。
3年目の初めの預金 万円について、 である。全ての自然数nについて
が成り立つ。これは
と変形でき、 を求めることができる。
の解答群
⓪1.01{1.01(10+p)+p} ①1.01{1.01(10+p)+1.01p}
②1.01{1.01(10+p)+p}+p ③1.01{1.01(10+p)+p}+1.01p
④1.01(10+p)+1.01p ⑤1.01(10+1.01p)+1.01p
~ の解答群(同じものを繰り返し選んでもよい。)
⓪1.01 ① ②
③p ④100p ⑤np
⑥100np ⑦ ×100p ⑧ ×100p
方針2
もともと預金口座にあった10万円と毎年の初めに入金したp万円について、n年目の初めにそれぞれがいくらになるかに着目して考える。
もともと預金口座にあった10万円は、2年目の初めには10×1.01万円になり、3年目の初めには10× 万円になる。同様に考えるとn年目の初めには10× 万円になる。
・1年目の初めに入金したp万円は、n年目の初めにはp× 万円になる。
・2年目の初めに入金したp万円は、n年目の初めにはp× 万円になる。
・n年目の初めに入金したp万円は、n年目の初めにはp万円のままである。
これより
=10× +p× +p× +...+p
=10× +p
となることがわかる。ここで、 = となるので、 を求めることができる。
, の解答群(同じものを繰り返し選んでもよい。)
⓪n+1 ①n ②n-1 ③n-2
の解答群
⓪k+1 ①k ②k-1 ③k-2
の解答群
⓪100× ①100( -1)
②100( ) ③n+ -1
④0.01(101n-1) ⑤
(2)花子さんは、10年目の終わりの預金が30万円以上になるための入金額について考えた。
10年目の終わりの預金が30万円以上であることを不等式を用いて表すと
≧30となる。この不等式をpについて解くと
p≧
となる。したがって、毎年の初めの入金額が例えば18000円であれば、10年目の終わりの預金が30万円以上になることがわかる。
の解答群
⓪ ① +p ② -p
③1.01 ④1.01 +p ⑤1.01 -p
(3)1年目の入金を始める前における花子さんの預金が10万円ではなく、13万円の場合を考える。すべての自然数nに対して、この場合のn年目の初めの預金は 万円よりも 万円多い。なお、年利は1%であり、毎年の初めの入金額はp万円のままである。
の解答群
⓪3 ①13 ②3(n-1)
③3n ④13(n-1) ⑤13n
⑥ ⑦3+1.01(n-1) ⑧3×
⑨3× ⓐ13× ⓑ13×
2023共通テスト過去問
第4問
花子さんは、毎年の初めに預金口座に一定額の入金をすることにした。この入金を始める前における花子さんの預金は10万円である。ここで、預金とは預金口座にあるお金の額のことである。預金には年利1%で利息がつき、ある年の初めの預金がx万円であれば、その年の終わりには預金は1.01x万円となる。次の年の初めには1.01x万円に入金額を加えたものが預金となる。
毎年の初めの入金額をp万円とし、n年目の初めの預金を
例えば、
(1)
方針1
n年目の初めの預金と(n+1)年目の初めの預金との関係に着目して考える。
3年目の初めの預金
が成り立つ。これは
と変形でき、
⓪1.01{1.01(10+p)+p} ①1.01{1.01(10+p)+1.01p}
②1.01{1.01(10+p)+p}+p ③1.01{1.01(10+p)+p}+1.01p
④1.01(10+p)+1.01p ⑤1.01(10+1.01p)+1.01p
⓪1.01 ①
③p ④100p ⑤np
⑥100np ⑦
方針2
もともと預金口座にあった10万円と毎年の初めに入金したp万円について、n年目の初めにそれぞれがいくらになるかに着目して考える。
もともと預金口座にあった10万円は、2年目の初めには10×1.01万円になり、3年目の初めには10×
・1年目の初めに入金したp万円は、n年目の初めにはp×
・2年目の初めに入金したp万円は、n年目の初めにはp×
・n年目の初めに入金したp万円は、n年目の初めにはp万円のままである。
これより
=10×
となることがわかる。ここで、
⓪n+1 ①n ②n-1 ③n-2
⓪k+1 ①k ②k-1 ③k-2
⓪100×
②100(
④0.01(101n-1) ⑤
(2)花子さんは、10年目の終わりの預金が30万円以上になるための入金額について考えた。
10年目の終わりの預金が30万円以上であることを不等式を用いて表すと
p≧
となる。したがって、毎年の初めの入金額が例えば18000円であれば、10年目の終わりの預金が30万円以上になることがわかる。
⓪
③1.01
(3)1年目の入金を始める前における花子さんの預金が10万円ではなく、13万円の場合を考える。すべての自然数nに対して、この場合のn年目の初めの預金は
⓪3 ①13 ②3(n-1)
③3n ④13(n-1) ⑤13n
⑥
⑨3×
2023共通テスト過去問
投稿日:2023.02.03