単元:
#大学入試過去問(数学)#確率分布と統計的な推測#確率分布#センター試験・共通テスト関連#共通テスト#数学(高校生)#数B
指導講師:
福田次郎
問題文全文(内容文):
ある大学には、多くの留学生が在籍している。この大学の留学生に対して学習や生活を支援する
留学生センターでは、留学生の日本語の学習状況について関心を寄せている。
(1)この大学では、留学生に対する授業として、いかに示す三つの日本語学習コースがある。
初級コース:1週間に10時間の日本語の授業を行う
中級コース:1週間に8時間の日本語の授業を行う
上級コース:1週間に6時間の日本語の授業を行う
すべての留学生が三つのコースのうち、いずれか一つのコースのみに登録する
ことになっている。留学生全体における各コースに登録した留学生の割合は、
それぞれ 初級コース:20%, 中級コース:35%, 上級コース:
であった。ただし、数値はすべて正確な値であり、四捨五入されていないものとする。
この留学生の集団において、一人を無作為に抽出したとき、その留学生が1週間に
受講する日本語学習コースの授業の時間数を表す確率変数をXとする。
の平均(期待値)はであり、の分散はである。
次に、留学生全体を母集団とし、人を無作為に抽出した時、初級コースに登録した人数
を表す確率変数をとすると、は二項分布に従う。このとき、の平均は
である。
また、上級コースに登録した人数を表す確率変数をとすると、は二項分布に従う。
の標準偏差をそれぞれとすると
である。
ここで、としたとき、無作為に抽出された留学生のうち、初級コースに
登録した留学生が28人以上となる確率をとする。は十分大きいので、
は近似的に正規分布に従う。このことを用いての近似値を求めると、
である。
については。最も適当なものを、次の⓪~⑤のうちから一つ選べ。
⓪ ① ② ③ ④ ⑤
(2)40人の留学生を無作為に抽出し、ある1週間における留学生の日本語学習コース
以外の日本語の学習時間(分)を調査した。ただし、日本語の学習時間は母平均,
母分散の分布に従うものとする。
母分散をと仮定すると、標本平均の標準偏差はとなる。
調査の結果、40人の学習時間の平均値は120であった。標本平均が近似的に
正規分布に従うとして、母平均に対する信頼度95%の信頼区間をとすると
である。
(3)(2)の調査とは別に、日本語の学習時間を再度調査することになった。そこで、
50人の留学生を無作為に抽出し、調査した結果、学習時間の平均値は120であった。
母分散を640と仮定したとき、母平均に対する信頼度95%の信頼区間を
とすると、が成り立つ。
一方、母分散を960と仮定したとき、母平均に対する信頼度95%の
信頼区間をとする。このとき、と
なるためには、標本の大きさを50の倍にする必要がある。
の解答群
⓪かつ ①かつ
②かつ ③かつ
2021共通テスト過去問
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